墓場の裏から視ていた

孤島に屍骸、それの横に落ちていた日記。株の事とかを記録してある。

22年9月② 何やら太めの葡萄の木


驚くべき早さで成長していた胡桃/クルミも、今年は枝が伸びませんでした。余っていた土を少しは継ぎ足したものの、プランターでは限界があるようです。
それでも、鉛筆のような苗が発送されて来て何の間違いか?と一瞬固まった時を思い返せば、三年で身長を超え、丈夫な幹が根付いている姿は見る度に感心します。


雨上がりにしばらく眺めていると、同じ壁沿いに置いてある葡萄/ブドウに違和感を覚えました。


その違和感を辿ってみますが、すぐには理解できません。


ずーっと横に移動すると、


・・・蛇!?そこそこ長い生蛇です。
小学生の時に一度だけ山の奥の方で遭遇した記憶がありますが、人生でたった二度目の珍事が住宅街の、しかも自分の家の玄関横で発生するとは驚きで、せっかくなので恐る恐る顔を近づけて自撮りをさせてもらいました。
全く動かないのでじっくり観察すると、艶のある渋い金色でなかなか綺麗なものです。稀に変わった人が飼育しているらしいですが、初めてその気持ちがわからないでもない気がしました。
しかし、人通りもあるのにどういう経路で遊びに来てくれたのでしょうか。
山の方角へ帰るにしても河川に向かうにしても、交通量の多い片側二車線のバス道を無事に渡りきれるのか不安に思い、捕まえて山道まで運んでやろうと考えました。ちょうど果樹用の土が入っていた袋が空であります。

しかし直ぐに断念。
顔を近づけて写真を撮っても全く動かなかったのに、捕まえようと伸ばした手が触れた瞬間シュッっと20cm、反動もなく前に移動。蛇に触ったのは人生で初めてだったものの、手先に伝わってきた重みと瞬発力から只者ではないと確信。道具なしで袋に入れるイメージが消え失せました。
そのまま蛇の気が済むようにしてくれたらよいと離れ、日が暮れてから再確認してみると休憩を終えたのか去っていました。
翌日も一応バス道を覗き込みながら往復して確認しましたが、ペシャンコになった跡はありません。本能に従い溝の下にでも潜って住宅街から脱出してくれていることでしょう。