墓場の裏から視ていた

孤島に屍骸、それの横に落ちていた日記。株の事とかを記録してある。

24年6月① 苦瓜の執念

家の周囲に並べているプランターの状態を夏のはじまりを前に少しずつ。
まず苦瓜/ゴーヤですが、元々植えていた場所とは関係のない梨/豊水のプランターの端、その上に置いた青梗菜/チンゲンサイサボテンの隙間から不意に出てきました。これには驚きです。
古い住宅地で庭もない家の周囲には、もう鉢を置くスペースがなくなっていました。
そうなると、やっぱりおいしい果実を玄関先で収穫できるからこその感動が家庭菜園ですから、収穫して食べたとしても別においしくもない苦瓜/ゴーヤの優先順位は低くなり、「もういらないかな」となって収穫することも種を植えることもせず、まったく手を介せず放置をしてから3年目。
しかし昨年も今年もしぶとく勝手に出てきました。
爆ぜた実から落ちた種子の一つがギリギリで梨/豊水のプランターの端っこにしがみつき、月日を耐えて自力で芽を出したようです。もうこれは認めるしかありません。むしろこの執念にはあやかりたい。


そして数日後、さらに難易度の高いポジションから出ている芽を見つけました。サボテンを置いてある数センチの小さい鉢から生えてきています。
これにはさらなる執念を感じました。昨年の苦瓜/ゴーヤが生えていた場所からカドを曲がって最も離れており、種子を落としたとしても届くはずがありません。しかし心当たりは有ります。
いつ頃だったか、おそらく野良猫が溝を抜ける際に引っ掛けたような具合で2,3鉢がひっくり返っていたことがあって、このサボテンは土ごと投げ出されていたのです。元に戻す際にどこからか土を一掴みし、補充した作業は覚えています。その時の何気ない一掴みの中に種子が紛れ込んでいたようで、こうやって陽の目を見るに至っています。
下手したら一昨年の種子かもしれず生命力の強さに感心。
借りた畑に無花果/イチジクを移動させているので今夏からは空きスペースがあります。この2株の苦瓜/ゴーヤの執念に免じ、ちょっと良い土のプランターに植え替えて世話をすることにします。
おいしくはないけど。


生命力の強さで言えば、胡桃/クルミも凄いです。画角におさまりません。
改めて確認すると2019年の1月に通販で購入。届いた箱を開けるとエンピツみたいな苗がポツンと土に挿さっているだけで、イメージとの違いに騙されたような気になったことを当時の日記に残したような気がします。


しかしこれまでに根っこがプランターを突き破ること二度。植え替えが追いつかない成長の勢いには二段重ねで対応。必要なさそうなので肥料も与えていないまま現在の樹高は身長の倍。
この胡桃/クルミの気に入っているところはキレイなところで、ムシの類がまったく寄り付かないし葉っぱに病気の気配もない。そういう個体なのか性質なのか、とにかく健康です。
ただ、これ以上大きくなられると扱いに困るので、そろそろ落ち着いて花を咲かせてもらいたいところ。
購入先のホームページによると結実は6年目以降と書かれています。

ちなみに写真は無花果/イチジクの葉っぱが目立って分かり難いですが、何回引っ張っても南向きに傾いていってしまうのが胡桃/クルミの根元です。最初はエンピツみたいでした。
            庭なし家庭菜園日記