墓場の裏から視ていた

孤島に屍骸、それの横に落ちていた日記。株の事とかを記録してある。

 もう15年、16年ほど前になるのか、ワンコが居た頃にはパソコンとプリンターをつないで撮った写真をプリントアウトして飾ったりもしていたが、それから先には進まず特にネットの必要性も感じずアナログに過ごしていた父親にとって、スマホは玉手箱だったのかもしれない。こちらとしては、このまま5年も過ぎれば買い物弱者になってしまうことも目に見えるし、内容のないテレビの前で新聞を広げて1日を過ごす後姿に、近い将来の認知症を危惧しての催促だったが、しゃべるインコでも買ってきて世話を任せたりする方が健全だったのか。
 あまりにもたどたどしい手つきに、これでは銀行口座登録やパスワードの設定など、とても追いつかないし付き合いきれない、まずは画面のタッチに慣れさせることを優先すべきだと考え、その旨と合わせ、今回は買いたい商品が決まったらこっちで注文をするから、ついでに他にどんなものが売っているかとか興味のあるものを探しておいてと、それも楽しくなるからと何度も説明し念を押していたのに、元より人の話を聞かない性格もあり、アカウントもないまま玉手箱のふたを開けるように注文までしようとしたらしく、当然「イ~っと」なる。まずは比べて商品を決めて、それによってアマゾンなり楽天なりに登録手続きをしようと、再度再々説明するも「お前が適当に注文しといといてくれ」と投げ出してきた。
 だから以前はてなブログ内で通りすがりに見た、なぜ真夏にクーラーをつけていないお年寄りがいるのかを分析した記事に納得してしまう。うちの父親の現役時代も当然に運転制御システムの新幹線で、指導した運転士が今日も安全に運行を続けているくらいなのだから、少しの興味と関心さえ向けばその辺も理解できないはずはないと思うが、むしろそのような高齢者の方が見えない壁は厚くなるのか、どうしても『ログイン』を適当に解釈してくれない。むしろ『カネは払うと言うのに、なぜ買い物をさせてくれないのか』『ネットは便利だと言うが、むしろ不便ではないか』との訴えが先になる。産まれてから何十年も夜中に家の鍵をかける必要もない隠れ里のような町で過ごしてきた価値観が強く勝ってしまい、目に見えない部屋の戸締りなどイメージができないのか。あのブログが言う通りだ。さらに、そもそも説明する側もデジタル社会に置いていかれている身なのだからどん詰まり。
 とにかく本人としては白い煙をあびてしまったようで、本能的に止めていたのかもしれない時の流れが進んだのか追いついたのか浦島太郎か。結局こっちで選んで注文した高枝切りバサミが届く前に、家の近所で転倒しているところを訪問介護事務所の職員に助けてもらい、しっかりと営業セールスも受けて送り届けられるという事態に。桃源郷から帰って来たみたいに腰砕けになり、そこから半年で2度目の入院中の急坂。
 恐れていた難儀に見舞われており、いつまで続けられるものか心底不安。今後の売買生活にも重大に作用してくることなので、また残し書きすることになるだろう。

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 6/7(夜)~6/8(日) ミニTOPIX 松井証券先物OP余力情報より

過去も期限の週はジワジワと上昇して終わることばかりだった。さっさ切って投げてもいいけれど、もうここから1万、2万は好きに持って行けという投げやりになっている。
来週から気持ちを入れるつもり。