墓場の裏から視ていた

孤島に屍骸、それの横に落ちていた日記。株の事とかを記録してある。

2023年のFX収支

年が明けてからはじめてのFXに挑戦してみた23年。
1通貨単位で動かせる松井証券FXで、最大でも2万円の元手でミニマムな取引。

単純な操作ミスによるランド/円のマイナスからスタート。それでもコツコツと10円単位の売買を積み重ね、約一ヶ月でプラス5000円の利益。
これはもう少し力を入れれば月1万円を狙えそうだと手応え。他人からすれば小銭も、自分などは携帯料金ほか雑費を片手間のFXで賄えたら助かる。
と、思った矢先にユーロ/米ドルでつかまった。とはいえ売買規模が小さいだけに数百円。しかしたった数百円!が切れないあの心理。数百円なんか普段の冷凍食品を一つ買ったら消える額なのに。
金額の大小ではなく、そこに費やした時間が惜しいのだろうが情けない。数円~数十円のコツコツ売買により陥る弊害。口座内においては数百円の価値が相対的に高くなる。
そしてそのタイミングの寒波で母親が転倒骨折、こうやって年寄りになっていく。手術の同意で病院に詰めることになり、その場所から先に繋がる高校時代の通学路に立ち入ったら、こんな自分にもあったはずの放課後の帰り道がまったくの変貌。火災があったのでやむを得ないが青春時代の思い出を手繰り寄せる引っ掛かりが消え失せており、喪失感というよりは混乱。このあたり、〔3年ぶりのセンチメンタル通り①〕と題して日記に残しておこうと始めるも、ちょっと精神的に面倒で以来放置したまま。そこから早くも11ヶ月が経っているのだから、それはそれで信じられない時の流れ。

その夜、母親が留守にして電気の消えている冷えきった家を外から見上げて「はっ!」となる。父親は施設に入り余命もいくばくのパーキンソン病。つまり既に半空き家が一つ。両親は離婚して昔から別々に暮らしてきたので、全国屈指の衰退地方都市の底にある負動産の後処理が、倍になって自分に振り掛かるという事態。それが近い未来に迫っているとのアラートを受けたようで戦慄。実際の含み損は三箇所に散らばっており、3倍の役務となるだろうから眩暈。

胆力を消耗し、その相対的に価値が高くなった含み損(実際は小銭)を切る余力はなく、マイナス1万円まで連れて行かれた。普通に1万通貨単位で売買していたら数十万の損失を計上するパターンだっただろう。

そこから年内の損益をプラス圏に戻すことを目標に気を取り直して売買を再開させるも、どうしてもマイナス5000円に収束してしまう繰り返し。
マイナス1000円くらいまで戻した瞬間もあったのに、もう一押しというところで必ず失敗をしてマイナス5000円のラインに逆戻りするから不思議。
元々の期待値も低いものだったし早目に諦めて流していた。

こんな感じでグダグダ、チマチマ。
だいたい0.05万通貨単位程度で遊びの範疇。その結果、


23年のFX収支はマイナス4191円
FXとはどのようなものか、楽しさとか難しさを少しだけ触ってみた一年と考えれば安い授業料。
24年は少しずつ元手も取引頻度も増やすつもり。その前に、やはりメンタルの平穏を保てるかどうかが重要との念押し。新たな気持ちで仕切り直すために12月のうちに新しいFX専用口座を設けておいた。大きな金額の売買は岐阜暴威さんのようなスタープレーヤーの配信で楽しめばよいので、自分は年間のプラス益10万円あたりのラインを目指し、薄~く頑張ってみようと思う。