墓場の裏から視ていた

孤島に屍骸、それの横に落ちていた日記。株の事とかを記録してある。

 少し前までならこの界隈、路地から路地、道から道へと歩いていると、戸建てや屋敷から一本くらいは樹木が伸びていたりして、葉っぱや花や実、何となくその色の変化も横目に感じながら歩む時の流れだった。
 急に現在は、ワンルームのアパートや入居者の決まらない新築戸建てなんかにも侵食され、花や果実の代わりに監視カメラがその辺にぶら下がる。強権に景気が誘導された所はおめでたいのだろうけど関係のない自分なんかにとっては、ただ失われた当たり前の日常が、実はとてつもなく有益な時間として満たされていたのだと思い知らされるのみ。
 部屋の整理に戻っていると、「ここ、今年はたくさん生ってるよねぇ」「そう、わたしもね、買い物帰りに歩いて来たら向こうからでも凄いきれいで目立つでしょ、だから~」などと、何やら家の前を通りしなの声。首を伸ばして外を伺うと、特に知らない初老のおばちゃん二人が会話をしながら向こうに歩いて行った。
 柑橘系の果樹は隔年でアタリ・ハズレがあるらしく、確かにうちの樹は去年と違い当たり年。子供の頃から育ち続けるその樹が通り道上で、しばらくすれば忘れているけれどまた一年が経った頃にふと思い出す、そんな程度の会話の目印にもなっているようだ。
 それは、特に知らない者同士も同じ地元住民。日々の暮らしを通じて周辺を目配せしてもらっているということであり、必要十分の安全にして健全な距離感、日本の地方都市の町の在り方本来であったはず。が、それでは点数が稼げず都合が悪い『仕事』に従事する輩が増殖した。

f:id:GIONN-SOMIN:20201223145254j:plain

無農薬で100個

f:id:GIONN-SOMIN:20201223145139j:plain

放ったらかしでも200個

 最近は心配が芽生えてきている。後年に自分で植えた樹は動かせるようにプランターにしているが、これは直植え。10年後か20年後、危機はもっと早く訪れるかもしれない。自分に此処を護れるのかどうか・・・。昔から金魚やクワガタやインコ、その他にも死んでしまった小動物はこの下に埋めて手を合わせてきた。

f:id:GIONN-SOMIN:20201224154325p:plain

12/23(夜)~12/24(日) ミニTOPIX 残り 買い2枚 売り2枚
松井証券先物OP余力情報より

ちょっとトラブルになりかけた。証拠金は1枚分しかないが、大きくうねる前提で建玉の処分が済む前に新規建て。売り買いの建玉1枚差であればどこまでも積めるが破綻の元。一時それぞれ3枚づつになり、危険を感じて踏みとどまった。
迂闊な方向へ進みかけたのは、この2日、特に夜間セッションで重たすぎる時間帯が長いせい。待っている時に全く風が吹かない凪。しびれを切らした直後に出来高は薄く大きく動かれて身動きが取れずの悪い流れ。利益を出せるタイミングはなかった。
そう言えば1年前の年末も先物の動きは重たかったかもと思い出す。どうやらアメリカ・ニューヨーク市場は早めに店仕舞いモードに入ってしまうようだった。
もう年内の相場は実質終わってしまっているのかな。それだと今夜以降もこの調子か。

f:id:GIONN-SOMIN:20201224155615p:plain

12/22(夜)~12/23(日) 大阪金(限日) 残り 買い0枚 売り1枚
日産証券売買履歴より

 買い 6275円⇒6296円 
大阪金(限日)は待っている所にたまたま引っ掛かってくれたという感じ。見えてはいない。