墓場の裏から視ていた

孤島に屍骸、それの横に落ちていた日記。株の事とかを記録してある。

10年一昔

 全国屈指の衰退地方都市の最深部、わざわざ三箇所の生活拠点に縛られたままで成す術なく時は過ぎ去っていくが、10年ほど前まで、この三箇所ともそれぞれで猫の餌を撒く近隣住人が存在した。共通するのは高齢の女性でおそらく独り暮らし。
自分の敷地内でなら勝手にすればよいが、あちこち路上に餌場を設けては放ったらかしで掃除もしない。もちろん糞も散らかり放題。代わりにどれだけ掃除・片付けをさせられたものか。
 困って役所に相談を持ちかけたら住人同士で解決してくださいと言われる始末も、どうにも話が通じる相手ではない。そのうち一人など、どこから餌を運んで来ているのかと後をつけたら、歩いて10分ほども向こうの家に入って行ったので理解できない憤り。別の機に、猫が好きなら自分の家の前で面倒みたらどうかと問いただしたこともあったが、やはり話は通じない。元々だったのか何か契機があったのか、いずれも精神的にあやふやな人格で会話は諦めざるを得なかった。本当に迷惑だったが。
 そのもっと前の昔までは、そんな落書き・窓割れに並ぶ『猫婆々』などは見かけることはなかったので、その頃は「あぁ、衰退とはこういうことか」と、斜陽の界隈での象徴的事由として悟った気になっていた。しかし、今から振り返れば浅すぎて笑える。まちの衰退への本番は始まってもいなかった。
 迷惑な『猫婆々』がウロウロし始めることなど序の口で10年ほど前まで。そんな者は全員とっくに消えている。まだまだ先から恐怖が訪れてくるというのが現実だった。

6/5(夜)~6/6(日) マザーズ先物
松井証券先物OP余力情報より

毎度恐ろしいのは、少しづつ崖をよじ登っている途中に足を踏み外すと、その起点だった場所よりもさらに下まで落ちないと止まらないこと。
ミニTOPIXに欲目を出してひっくり返された直後、マザーズ先物に戻ったが753ポイントの売りから1ポイントの利益を確定せず引き延ばし。いっきに挽回しようとした結果は、気持ちを切り替えられていなかったということ。
もっと言えば元々752ポイントの売りで待機していた。それを『謙虚に』753ポイントにずらした。すると週末の明け方に752ポイントまで急伸して749ポイントで引けた。この仕損じが尾をひいて残り、夜間の経済イベントも考慮せずに取り戻そうと持ちすぎた。週が明けて一発そのまま追証まで連れて行かれた。

現在設定している短期の目標
元手はマザーズ先物1枚分の証拠金
6/1(昼)~6/8(日)までの五営業日で
1万円の利益を確定させる
   912円
     0円
30088円▲

やはり少しでも現金に余力ができるとその分だけ誘惑で突っ込んでしまうし、含み損を我慢してしまう。そして倍を失う。
現物株に交換し、それを証拠金に代用したままうごかさないつもりが一部の売却を強いられ出直しに。
せっかく定めた道筋から逸脱しなければ防衛できていたはずが大きな報い。
メジャーSQの期限直前にねじ込もうとした無理もあった。惨敗。