墓場の裏から視ていた

孤島に屍骸、それの横に落ちていた日記。株の事とかを記録してある。

 もう連日のことなのでキリがなく、その都度嘆きを残しても仕方がないと見送っているが、個人的な衝撃の度合いが一線を越える件だけは少しだけ。
 昨年末、近所にある一階が倉庫になっているアパートの一番右端にある区画が不自然に板張りで閉ざされていた。そこは近くの電気屋が在庫置きに使っているのを知っているから不審には思っていたが、やはりその頃に店主が亡くなっていたようだ。
 個人経営のいわゆる街の電気屋として最後の店舗。それでも地域のお年寄りの生活をサポートする為の需要はまだまだ有り、60代の店主などは若い扱いで、店先で修繕の相談を受けたり近くの倉庫を駆け足で往復している様子など、まだ一年も経っていない通りしなの記憶。隣りの服屋、二軒隣りの八百屋、向かいの肉屋、その隣りの金物屋は順次消滅済みのなか、おっちゃんも寂しいだろうなと思いつつ、ここは暫らく大丈夫そうだとの感触を持っていたが。
 当たり前に続いていた日常が途絶える。当然誰しも避けられない現実だけど、一方で、基本的には順番とか前触れとかがあって、準備や覚悟の段階を経るというのも一つの自然な秩序だと認識していたが、この近隣においてはそれが間違いだったのかブチ壊れてしまったのか。その辺はこの日記の縦糸になってしまっていたけど、特にこの一年の消滅へのさらなる加速は凄まじい。

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 そして、全国上位の公務員平均給与という衰退地方都市の典型であるうちの市では、補助金の額も引き上げ広告も積極的に、目先の身分保全に税金を投入した『事業』の一環として解体を推進しているから仕事が早い。
 自分も含め100年以上、代々の本籍地である住所がこの電気屋の裏手になる。いつまでもチンタラとくりっく株やミニ指数に遊ばれていることなど許されないと自覚させられる。

4/13(8:30)~4/14(5:00) くりっく株365NYダウ

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ひまわり証券金融商品取引報告書より
売買損益140円-手数料90円-金利10円=40円

空き缶拾いにも届かないだろう40円。さらに今度は売り建ての方へ誘い出され、現状は足止めとなってしまっている。
ただ、NYダウの日足チャートの移動平均線の形からは、自分にはもう一段下がっていくようにしか見えないので次の判断に迷う。成功体験なしの目で見たNYダウ相手、とりあえず待ってみるしかできない。
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⇒年間損益-1万9280円仮 残り 買い2枚 売り2枚