墓場の裏から視ていた

孤島に屍骸、それの横に落ちていた日記。株の事とかを記録してある。

 今みたいな社会になる前から従業員を叱責している店は本当に嫌だった。関係のないこっち側から見える・聞こえる所でやる意味は何だろうかと。もちろん給料を払っている相手にチンタラやられたらたまらないだろうが、当事者間同士で済ませる事はできるだろうに、全く関係のない周りが不快になる。
 もう大分前、問屋価格で繁盛している菓子を並べている店の前の人通りで、おそらくは店主が従業員2人を叱っているのだが、その小柄なおっさんは説教に変に集中できてないというか、腰に手をあて堂々としているがチラチラ通行人の顔を伺っている。自分も横を通り過ぎる際にはっきりと見られたので《何じゃこいつ、俺に文句あるんかいや》とイラっとしたのでよく覚えている。その時のこっちの想像混じりの考えでは、あれは従業員を軌道修正させる目的よりも、一代でこれ程の間口の商店に繁盛させた自尊心もあり、自分は周りに指導できる立場の人間なんだという事を知らしめたいし認められたいという、意識的かあるいは半分無意識ながらの欲求が上回っての説教の場を借りたアピールではないのかと結論づけた。
 そんな嫌な空気を撒き散らしていて印象に残っていた店が4つか5つあったが、ラーメン屋一軒を除いて現在は潰れている。店主の人望が尽きたのか市域全体の縮小が原因かは判別できないが。
 で、ここは人通りのない墓場の裏なので勝手な事を書いておくが、はてなブログを開こうとしたら出てくるおすすめ記事の一覧で、斗比主閲子さんのブログで人前で叱るのはよくない云々のブログ。昨日からまだある。誰に対して人前で叱るのはよくないと人前で叱ってみせているのか・・・こういう不快なヤツももういらんわ。まんまと多い。時勢の尻馬の上で偉くなったと勘違いしている指導・説教が、どこにでも執拗に溢れてきて近頃不快。