墓場の裏から視ていた

孤島に屍骸、それの横に落ちていた日記。株の事とかを記録してある。

23年3月③ 春が来るもの、来ないもの


 3月の終わり、梨/ル・レクチェに新しい芽が出ていました。苗を購入してから五年の間、樹勢自体はそこそこですが一度も花を咲かせていません。だからどのように実がなるのか未だに観察できていません。間に合わせの古い土に植えただけでは多少の肥料を足したところで無理だったのでしょう。
 後ろにぼんやり金柑/キンカンが写っていますが、新しい土を加えてその容量も倍にしたところ、一年で急成長して大量の実が生るようになったことから、同じ様な変貌を今年は梨/ル・レクチェの番で期待しています。
 冬の間にプランターから根を抜いて新しい土を加えて攪拌。フェルトのプランターの底をくり貫いたものを上乗せして14リットルほど増量。これまでより少しは根を伸ばせるようになったはずでしたが、新芽が出てきたということは、傷まず無事に作業が済んでいたということで安心です。
 洋梨に対して洋梨のようなと形容するのは変ですが、とにかく早く玄関先であの洋梨の形を見てみたいものです。
 別の梨/豊水の方は例年より10日ほど早く、すでに花を咲かせ始めていますが別の稿にします。


 無花果/イチジクをズームで撮ろうとしますが、少しの風でもブレてしまって難しいものです。それでもこの様に大小30鉢ほどの全てで春の芽が出てきており順調。
 ただ、もう置く場所がありません。メルカリに登録して売買を成立さるのが直近の目標です。

            

 山椒/サンショウも、冬の枯れ枝からほんの3,4日の間に葉っぱを全開にさせています。これも手入れをして植え替えれば急進しそうな気配があるのですが、繊細で環境の変化に弱いらしく躊躇。長年の放置で鉢の底を抜けた根が直接地中に伸びてしまっており、引っこ抜いた際に弱ってしまうことがないかが懸念です。
 足元のハナニラには全く関与をしたことはなく、不思議なことにどこからかやって来て勝手に花を咲かせています。まぁまぁ綺麗なので山椒/サンショウが別に構わないのであればそのままにしておきます。


 そして問題は胡椒/コショウです。冬を乗り越えられず力尽きた方の苗は既に朽ちており、その鉢はスーパーで買ってきたネギの再生用に取って代わられて三周目に入っています。
 弱々しくもどうにか春までたどり着いたもう片方も、4月を目前にしながら全く回復再生の気配がうかがえません。それどころか、根元の方からも黒ずんできました。これまでの先っぽから一節づつ枯れ落ちる状態よりも深刻です。よくわからないですが水を与える度に弱っていったような気もしています。
 もう駄目かもしれないというか、多分駄目でしょう。

            庭なし家庭菜園日記