墓場の裏から視ていた

孤島に屍骸、それの横に落ちていた日記。株の事とかを記録してある。

23年1月② はじめての金柑

イオンの青果コーナーでゆずが1個178円(2個298円)で売られていました。
よく見ると表皮には結構キズもあって、それでも十分に売りモノになるのであれば、家の玄関先で大量に実をつける柚子/ユズの樹にもそれなりの価値はあるのかなと思えます。昨年はこの棚の倍以上の数の実が同じようなサイズで生りました。
ただし、今年は隔年周期の反動でまったく結実していません(四個)から商売の難しさが分かります。


代わりに金柑/キンカンが成長して実を付けています。
いつからだったか少なくとも二十年以上、同じ鉢で肥料も与えず土もそのままで放ったらかしだったものを、気になるようになって昨年の冬に初めて手を入れたのですが、それから枝面積が二倍、結実は3~5個だったものが50個ほどに増えました。
若い頃は興味がなかったのですが、これからは大事にしていくつもりです。


まずはそのまま。
完全無農薬であると100㌫言い切れるので安心してかじってみると驚きました。めちゃくちゃ甘い!それは飴玉と違いはないうえに心地よい酸味が口の中にひろがります。健康的な美味さで、大袈裟ではなく体が喜んでいるのがわかります。
柚子/ユズは強い酸味が勝つのみで使い道も限定的、近所の人に分けても到底処分しきれず、ほとんどの実はやがて無駄に落ちるだけですが、この金柑/キンカンは全部食せそうです。
同じ柑橘類でもまったく別モノだったとは知りませんでした。なにせ一層と陽の当たらない壁際で長年放置したままだったのです。もったいないことでした。
これまで口にした家庭菜園の中では一番の素材と言って間違いなく、スーパーで買ってきた値段のする果物各種などでも普通にハズレがあるだけに、なぜ玄関先でこんなに甘さを蓄えているのか不思議なほどです。
問題は小さすぎること。可食部があまりにも小さくて満足を得るには大量の数が必要です。


種を除くのもやや面倒。


およそ100㌘の金柑/キンカンを細かくして、とりあえず砂糖で煮詰めてみました。分量はあえて少なめです。

正解かどうかはわかりません。
まぁ悪くはないのですが、なぜかそのまま素材をかじった方が美味しかったような気もします。皮のちょっとした苦味は柑橘類らしい味わいも、そっちが際立つようになった感じです。
調べたレシピのとおりに熱湯でさっと茹でたのですが、その時に栄養分や旨みが外に出てしまったのでしょうか。

枝に残っている実でもう一度試してみます。