墓場の裏から視ていた

孤島に屍骸、それの横に落ちていた日記。株の事とかを記録してある。

疑心暗鬼①

 元々体勢を立て直すために画面を開くのは控えようかとも考えていた週明け。余計なことだった散歩から帰るも、コンビニに寄ってその足でグルっと周って父親の様子でも伺って、それから横になろうと再度玄関を出た朝の6時前、直後に向こうからパトカーが来てるなぁと見ながら歩いていたら、まさかまさかピンポイントで自分を目指して来ていた車両だとは。たまたますれ違った時の違和感で声をかけてきたのではなく、まさにこの背格好、服の色、そのまんまの不審者の通報を受けたからとの説明。直ぐに別の私服警官も他所から合流しての騒ぎ。手持ちの画像を確認させて欲しいとの職質案件。もちろん拒む理由はないのに、間の悪いことにバッテリーが切れる。それでは警察署で確認ということで汚らしいパトカーに乗せられ任意同行。連れ去られた。
 結果問題なしで「ご協力ありがとうございました」で送り届けられるも、そこから気持ちを収めてさっさと寝れるものかということ。で、今もの凄くしんどい。狂った生活のリズムがさらに狂った。売買どころではない。
 名前や住所生年月日、警察に何やかんやと矢継ぎ早に聞かれ、プライベートや自撮りのメモリーを晒されたのも気分が悪く嫌ではあったが、何よりも問題は、これが毎日歩き、これからも毎日歩かなければならない家の直ぐ近所での件ということ。不調な株の売買時をも上回る疑心暗鬼。誰からの通報かと警官に聞くも、そのような情報は一切教えることはできないとだけ。ジョギングの人とはすれ違った。通りの車やバイクもわざわざ足を止めてまで確証のない通報などするだろうか・・・斜め向こうの家の人の出勤はこちらが背中を見送った。誰かが窓の隙間から見下ろしていたのでなければ心当たりが一つ。
 朝の7時前に警察署から戻ったところでヤレヤレとはならない。イラつきは押さえなければと自制しながら再度バス道に出てコメ屋に直行。同時刻に姿があったのはここの主人だけだったから、あくまでも自制しながらの『あいさつ』だ。しかし何だろうか、夜になっても暗澹たる気持ちで鬱が重加速中/