墓場の裏から視ていた

孤島に屍骸、それの横に落ちていた日記。株の事とかを記録してある。

 どんどん侵食されて逝く生まれ育った街。今年更地になった隣の元小学校前では、変な不安感を覚えてしばらく足が止まる。そこは丁度要衝地で合流地であり分かれ道。
 小さい頃からならダイエーへの買い物、地域の台所を支える複数の大きな市場、憂鬱な塾への行き帰り。高校への通学路としては自転車で猛ダッシュもあれば手を繋いでゆっくり歩いたこともあった。たらたらと病院へ向かい、気が急くパンや串カツの持ち帰り、ヤマダ電機に見に行くだけや、ホームセンターからかごに重たい荷物を載せてフラフラと進むときも、いつも何の意識もせず当たり前のように校舎の影を踏み、街灯に照らされて横を往来してきた。そんな所の見渡しから忽然と姿と気配を消されると、大袈裟ではなく道を間違えて来たのかと錯覚する。出歩く認知症の老人ならば迷子徘徊への分岐点になりそうだ。
 そして足が止まるどころか一瞬心臓が止まった。欲望を抑えられない疾患者が行政を謳歌している。今度は足場が組まれていた自分の卒業した小学校の校舎、やはりぶっ壊すようだ。これには決して感傷的ではないところからの怒りもこみ上げる。
 解体工事には結構な期間が掛かるはず。毎度近くを通らざるを得ないし、何回か恨みつらみを記すことになるだろう。

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6/5(夜)・6/8(日) ミニTOPIX

「経済指標は関係なし」ということになったのかと理解していたら、ポジティブサプライズにはむしろ過剰に反応するニューヨークダウ。連られて激しく上下する日経。油断した訳ではないけど不要不急なエントリーに振り回された。リズムに乗れない。