墓場の裏から視ていた

孤島に屍骸、それの横に落ちていた日記。株の事とかを記録してある。

 しかし、最近の他罰社会というか、はっきりと暗黒社会というか、目の前にある棒きれや、石ころを手に取り、喚く人間の多い事、只只恐怖。その道具は、たまたま目の前に落ちていたのではなく、意図して置かれていたということを、知ろうとしたくもないんだろうな。気分が高揚するのが優先で。自分は正義なんだからと、言い聞かす理由を付けられる分、自制心を開放でき、それが強くなった、偉くなったという錯覚につながって、高揚しているんだろう。その時の人間性を失う様は、客観的に見ていて本当に只只恐怖。次々に対象を探す事になっていき、苦しんで、困ってみせたりするが、その実、自分からその状況を望んでいたりするんだから救えない。
 また有名芸能人が、薬物で逮捕されたことがニュースになっている。薬物の影響の解説をする専門家がテレビに出てきて、その説明を聞く度に、誰しもが、ある種同じような「効能」を求めて、自分から依存して、苦しんでいくのが、人の世の中なのかと思ってしまう。目の前にあるもので、自分の都合を間に合わせたいんだろうな。
 俺から見ればみんな一緒で、おかしな連中ばっかりで、たいした違いはない。せめて、その影響をもって誰かを攻撃しないでくれよと願う。
 もし将来、株で自由が手に入れば、こんな世の中と距離を置くことを、選択出来るようになるだろうか・・・。